カリフラワーの美味しいゆで方・レシピ情報

カリフラワーの原産地

ここでは、カリフラワーの歴史についてお話ししたいと思います。カリフラワーの原産地は地中海沿岸。なんと、2000年も前から栽培されてきたのだそうです。比較的新しい野菜というイメージのあるカリフラワーですが、実は大昔から食用されてきた古株なのですね。

そんなカリフラワーが原産地から遠く離れたこの日本に入ってきたのは、明治時代。当初は広く普及することなく、関東近辺で細々と作られていた程度だったのですが、戦後になって需要が増加しました。日本人の食の欧米化と共に、どんどんポピュラーな野菜となっていったそうです。

今では、ほぼ全国的に栽培がされており、主要な産地は愛知県や茨城県、徳島県など。また世界的には原産地であるヨーロッパはもちろん、中国やインド、アメリカなど、原産地から遠く離れた地域でも栽培が盛んなようです。日本のスーパーでも、輸入野菜としてアメリカ産のカリフラワーを見かけることがありますね。

ただ、ここ20年ほどはかつてに比べ、国内での人気が下がっているようです。80年代以降緑黄色野菜の持つ高い栄養価に注目が集まり、緑色のブロッコリーの需要が高まるにつれて、カリフラワーは相対的に影が薄くなってしまったようです。

しかし、最近は様々な色のカリフラワーも出て来るなど、巻き返しの兆しも。「バイオレットクイーン」や「オレンジブーケ」といった、美しい色の品種が脚光を浴びています。

原産地を遠く離れ、世界に羽ばたいたカリフラワーには、まだまだ可能性がありそうですね。